ロッドとリールを揃えれば釣りはできます。しかし実際に船に乗ると、「これがないと困る」小物が次々に出てきます。
針が外せない、魚が掴めない、ラインが切れない——どれも数千円の道具で解決する問題です。そして持っていないと、その日一日ずっと不便が続きます。
この記事では、船釣りで使う小物道具を優先順位つきで整理し、選び方と使い方を解説します。
【必需品】これがないと困る5つ
①プライヤー
最も使用頻度が高い道具です。針を外す、ガン玉をつぶす、スプリットリングを開く、ラインを切る——1本で何役もこなします。
| 選ぶポイント | 理由 |
|---|---|
| 錆びにくい素材 | アルミやチタンコート。鉄製は数回でサビます |
| ラインカッター付き | PEラインも切れるものを |
| スプリットリングオープナー | ルアー交換が格段に楽になります |
| ホルダーとランヤード | 落下防止。海に落とすと戻りません |
価格は2,000〜8,000円が実用帯です。安価な鉄製は塩害ですぐ固着するため、多少高くても防錆性能のあるものを選んでください。
②フィッシュグリップ
魚を安全に掴む道具です。歯の鋭い魚(タチウオ・サワラ・青物)を扱うなら必須です。
- トング型:軽量・安価。小〜中型魚向け
- グリップ型(挟み込み式):大型魚に対応。重量計測機能付きもある
- 浮くタイプ:落としても回収できる
グローブ越しでも、魚のヒレや歯は貫通します。手で掴まないを徹底してください。
③ハサミ・ラインカッター
プライヤーと重複しますが、細かい作業には専用のハサミがあると格段に速くなります。PEラインは普通のハサミでは切りにくいため、PE対応と明記されたものを選んでください。
④ナイフ(締める・血抜き用)
釣った魚を美味しく持ち帰るには、締めて血を抜くのが基本です。
- ステンレス製で錆びにくいもの
- シース(鞘)付き:安全のため必須
- 短めの刃:船上では取り回しを優先
刃物の扱いには十分注意してください。揺れる船上での作業は、陸より格段に危険です。
⑤メジャー(計測)
記録用だけでなく、体長制限のある魚を判断するのに必要です。地域によっては小型魚のリリースが定められています。折りたたみ式やシートタイプが船上では扱いやすいでしょう。
【あると差がつく】便利な5つ
⑥水汲みバケツ
デッキの汚れを流す、手を洗う、活かしバケツとして使う。ロープ付きで折りたためるタイプが定番です。1,000〜3,000円程度。
注意点として、走行中に海水を汲もうとしないでください。バケツが水圧で引かれ、体ごと持っていかれる危険があります。
⑦タオル・ウェットティッシュ
手が汚れる場面は想像以上に多くあります。タオルは最低3枚。首に掛ける用、手を拭く用、汚れ物用と分けると快適です。
⑧ロッドホルダー(差し込み式)
船に備え付けがない場合、クランプ式のホルダーがあると両手が空きます。仕掛けの交換、魚の取り込み、飲食のときに役立ちます。
⑨磁石・マグネットホルダー
プライヤーやハサミを一時的に留めておけます。揺れる船上で小物を置くと、必ず転がって消えます。
⑩防水バッグ・ドライバッグ
スマホ、財布、鍵、着替えを守ります。ロールトップ式が確実で、5〜20Lくらいが使いやすいサイズです。
落下防止の工夫
船上で最も多い「損失」は、道具を海に落とすことです。数千円の道具が一瞬で消えます。
- ランヤード(コイルコード):プライヤー・ハサミには必ず装着
- ライフジャケットのD環:小物を吊るす定位置にする
- マグネットホルダー:一時置き場を作る
- 浮くタイプを選ぶ:落としても回収できる可能性が残る
- ポケットに入れない:かがんだ拍子に落ちます
収納の考え方
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| タックルボックス | まとめて運べる。座れるタイプもある |
| ウエストバッグ | すぐ取り出せる。移動が多い釣りに |
| ライフジャケットのポケット | 最も素早い。使用頻度の高いものを |
| ドライバッグ | 濡らしたくないものを分ける |
おすすめは「使用頻度で場所を分ける」ことです。プライヤーとハサミは身につけ、予備の仕掛けはボックスへ、貴重品はドライバッグへ。この整理だけで作業効率が変わります。
手入れが道具の寿命を決める
- 使用後は必ず真水で洗う:海水を放置すると数回でサビます
- 可動部に注油:プライヤーやハサミは、洗った後に潤滑剤を少量
- 完全に乾かしてから収納:湿ったままケースに入れると内部が錆びます
- 刃物は研ぐ:切れないナイフは危険です
とくにプライヤーは、洗って注油するだけで寿命が何倍にもなります。帰宅後の5分を惜しまないでください。
予算別の揃え方
| 予算 | 揃えるもの |
|---|---|
| 5,000円 | プライヤー+ハサミ+ランヤード+タオル |
| 1万円 | 上記+フィッシュグリップ+水汲みバケツ |
| 2万円 | 上記+ナイフ+防水バッグ+タックルボックス |
| 3万円以上 | 上記+高耐久プライヤー+各種ホルダー |
よくある質問
Q. 100円ショップの道具でも使えますか?
タオルやバケツなら問題ありません。ただしプライヤーとハサミは避けてください。塩水で1〜2回使うと固着して開かなくなり、結局買い直すことになります。
Q. ナイフは船に積んでおいても大丈夫ですか?
釣り具として船に常備するのは問題ありませんが、正当な理由なく持ち歩くと法令に触れる可能性があります。釣行時以外は車内や自宅で保管し、シースに収めて他の釣り具と一緒に管理してください。
Q. 全部そろえないと釣りに行けませんか?
いいえ。最初はプライヤーとタオルだけでも成立します。乗合船なら、フィッシュグリップやバケツは船に備えてあることも多くあります。予約時に確認し、足りないものを買い足していけば十分です。
小物道具を探す
本記事で解説した基準にあてはまる商品を探せるように、カテゴリ別の検索リンクをまとめました。価格や在庫は変動するため、リンク先で最新の情報をご確認ください。
| カテゴリ | 探す |
|---|---|
| フィッシングプライヤー 防錆素材+ラインカッター付き | Amazon 楽天市場 |
| フィッシュグリップ 歯の鋭い魚を安全に掴む | Amazon 楽天市場 |
| PE対応ハサミ 細かい作業が格段に速い | Amazon 楽天市場 |
| ナイフ(締め・血抜き) シース付きステンレス製 | Amazon 楽天市場 |
| ランヤード・コイルコード 海への落下を防ぐ | Amazon 楽天市場 |
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まとめ
小物道具は、快適さと安全性を大きく左右します。
- 最優先はプライヤー。防錆素材でラインカッター付きを
- 歯の鋭い魚を扱うならフィッシュグリップは必須
- 魚を美味しく持ち帰るならナイフ(締め・血抜き)
- 船上での紛失を防ぐランヤードとマグネット
- 収納は使用頻度で場所を分ける
- 使用後は真水で洗って注油。これで寿命が変わります
- まずはプライヤーとタオルから。あとは必要を感じた順に
道具は釣り場で足りないことに気づきます。次の釣行で「これがあれば」と思ったものを1つずつ揃えていくのが、無駄のない増やし方です。
※本記事の価格は2026年時点の一般的な目安です。刃物の携帯・保管については関係法令に従ってください。


