カタマランは双胴船(ふたつの船体を持つ船)として、広い居住スペースや安定性から人気が高まっています。しかし購入や乗船を検討する際には、メリットだけでなく欠点やデメリットをしっかり把握しておくことが重要です。
本記事では、カタマランを実際に購入・運用する上で知っておくべき欠点を正直にまとめました。モノハル(一般的な一胴船)との比較も交えながら解説します。
カタマランとは?基本おさらい
カタマランとは、2つの船体(ハル)を平行に並べてデッキでつないだ双胴船のことです。セーリングヨットやモーターボートの両方に存在し、広いキャビンスペースや横揺れの少なさが特徴です。
世界の長距離クルージング愛好家にも支持されていますが、一方で購入前に理解しておくべきデメリットが複数あります。
カタマランの主な欠点・デメリット7選
① 購入価格が高い
カタマランは同じ全長のモノハルと比べて、1.5〜2倍程度の価格になることが多いです。2つの船体・2基のエンジン・広いデッキ構造など、製造コストが高いことが主な理由です。
新艇の場合、30フィートクラスでも数千万円、40フィート以上になると1億円を超えるモデルも少なくありません。
② 係留スペースとマリーナ費用が高い
カタマランはモノハルに比べて船幅が広いのが特徴です。その分、マリーナでの係留スペースが多く必要になり、係留費が高くなることがほとんどです。
また、マリーナによっては設備の制約からカタマランを受け入れられない場合もあり、係留先の選択肢が限られることがあります。
③ 入港・入渠できない港がある
日本国内のマリーナや港の中には、カタマラン対応の設備を持たない場所も多くあります。特に古い設備のマリーナや狭い港では、カタマランの入港が難しいケースもあります。
旅先での寄港計画を立てる際は、事前にカタマラン対応可否を確認することが必須です。
④ 荒天・強風時の操縦が難しい
カタマランは広い面積のデッキを持つため、強風を横から受けたときの影響を受けやすい面があります。また、荒れた海では波の影響を2つの船体が独立して受けるため、独特の動きをすることもあります。
モノハルに慣れた操船者がカタマランに乗り換える場合、操縦感覚が異なるため慣れが必要です。
⑤ 重量が重くなりやすい
カタマランは2つの船体・広いデッキ・大型キャビンと、構造的に重量が重くなりやすい設計です。荷物を多く積んだり、設備を充実させるほどパフォーマンスが低下しやすくなります。
特にセーリングカタマランの場合、過積載になると走りが大幅に鈍くなるため、荷物の管理が重要です。
⑥ メンテナンスコストが高い
モーターカタマランの場合、エンジンが2基搭載されていることが多く、メンテナンス・修理費用が単純に2倍になります。船底塗装も面積が広い分コストがかかります。
年間維持費はモノハルと比べると高めになる傾向があり、購入後のランニングコストも考慮に入れた計画が必要です。
⑦ 中古市場が限定的
日本国内のカタマランの中古市場はモノハルに比べると流通量が少なく、希望のサイズや仕様の船を見つけることが難しい場合があります。また、売却時にも買い手が限られるため、リセールバリューに注意が必要です。
カタマランのメリットも理解した上で検討を
デメリットばかりを挙げましたが、カタマランには他の船にはない大きな魅力もあります。
- 横揺れが少なく安定性が高い:船酔いしにくい
- 居住スペースが広い:大型キャビン・広いサロン
- 喫水が浅い:浅い海域にも入れる
- 速い:セーリングカタマランは特に高速走行が可能
- 広いデッキ:アウトドアスペースとして活用できる
カタマランは「デメリットを理解した上でも選びたい」と思えるかどうかが購入の判断基準になります。ライフスタイルや使用目的によっては、デメリット以上のメリットを感じる方も多いです。
まとめ
カタマランの主な欠点をまとめると以下の通りです。
- 購入価格がモノハルより高い
- 係留費・マリーナ費用が高くなりやすい
- 入港できない港がある
- 強風・荒天時の操縦に慣れが必要
- 重量管理・過積載に注意が必要
- メンテナンスコストが高い
- 国内の中古市場が限られる
カタマランは魅力的な選択肢ですが、購入前にこれらのデメリットをしっかり理解し、係留先の確保や維持費の試算を行ってから決断することをおすすめします。
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